東電の計画停電への対応
夏には大規模停電は避けられないでしょうね。
31日も計画停電は全面中止との事ですがコロコロと日替わりで変わるのは傍から見てて対象区域の人は悲惨です。
■ 計画停電カレンダー @shinagaki氏とボランティア
Googleカレンダーに自分の区域の計画停電を取り込む事が出来る。GoogleIDが必要。
■ 停電情報 Google
住所や郵便番号を入力すると所属するグループが調べられる。
このほかにも色々あるようです。
そいや東電の勝俣会長が記者会見で福島第1原発1号機~4号機を廃炉にするって言ってましたね。勝俣会長は勝俣三兄弟の二男、長男が九州石油元会長、三男が丸紅元社長という産業界の雄ですが、2007年新潟中越沖地震での柏崎刈羽原子力発電所のトラブルで社長を辞任してます。
■ 東電会長 1~4号機は廃炉へ NHK
3月30日 15時24分
東京電力の勝俣恒久会長は、福島第一原子力発電所の事故のあと、30日、初めて記者会見し、今回の事故について陳謝するとともに、福島第一原発の1号機から4号機については廃炉にせざるをえないという考えを明らかにしました。
この中で勝俣会長は、「建屋の爆発や放射性物質を外部に放出したことによる大気への拡散などで、広く社会に不安とご心配、ご迷惑をおかけし、心から深くおわび申し上げます。さらに、発電所の周辺の住民には、大地震や余震に加え、放射性物質の放出によって避難や退避など過酷な状況となり、苦労をおかけしていることを申し訳なく思います」と述べ、陳謝しました。さらに、「正直言って、原子炉の最終冷却ができていない状況だ。原子炉の安定を保てるように最大限努力する」としたうえで、「1号機から4号機についての状況を客観的に見ると、廃止せざるをえない」と述べ、福島第一原発の1号機から4号機については廃炉にせざるをえないという考えを明らかにしました。また、今回の事故についての東電としての補償については、「放射性物質の拡散によるさまざまな損害に対して、国の原子力損害賠償制度に基づいて、補償に向けた準備を進めている」と述べました。一方、計画停電については、「多くの方々に大変なご不便をかけており、心からおわび申し上げたい。夏場に向けて供給力の確保に全力を挙げて、4650万キロワットまで供給能力を増やすとともに、ガスタービン発電機などでさらなる上積みを目指したい。また、需要面でも、政府が検討している総合的な節電対策と緊密に連携を取り、国民や産業界の協力を得て、夏の計画停電を最小限にとどめ、さらに回避できるように、あらゆる努力をしたい」と述べました。さらに、一連の問題を受けた経営責任について、勝俣会長は「当面は、今の事態をいかに安定、収束させるのか、それが最大の経営責任だ」と述べました。
代表権を持った会長なんで私財なげうってでも補償しなきゃいけないですよね。
ちなみに社長は体調不良だとの事ですが、有事にはコストカッターやイエスマン、太鼓持ちは役に立たない典型です。
で、廃炉するのに幾ら掛かるのか?
以前の資料(報告書)では1基の原子力発電所を廃止するコストは、「200億円程度+α」と読めたのですが、「日本原子力発電東海原子力発電所の廃炉作業約930億円」です。(抜粋)
すべての処置が完了するのには、30年近くかかるようです。(総合資源エネルギー調査会 原子力安全・保安部会廃止措置安全小委員会の報告書<2001年8月2日>より)(抜粋)
1基あたり約1兆円のコストと30年の年月が掛かるそうです。
4基廃炉すれば少なくとも4兆円の資金が必要になり、これに各種補償問題が加われば東電の総資産が13兆あろうが持ちそうにない気がしますので国有化を視野に入れてますね。