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放射線は体に良い

「放射線は体に良い」

昨日のTVでやってたんですが、インパクトがありますよね。

主張されてた方もそれなりの権威のある方です。


■ 中村 仁信(なかむら ひろのぶ)

1971年大阪大学医学部卒業。国立大阪病院放射線医師、 大阪大学医学部講師、 米国・オレゴン大学医学部放射線科留学、 大阪大学医学部助教授、同教授、 同大学大学院教授(放射線医学)などを経て、 09年4月医療法人友紘会彩都友紘会病院長に就任。

日本医学放射線学会専門医、日本医学会幹事、 日本医学放射線学会理事、日本IVR学会理事。

著書に『X線・(造影)X線検査のマネジメント』 (医薬ジャーナル社)がある


インパクトある発言の中身。


・放射線は活性酸素が増えるだけ。活性酸素は運動飲み過ぎ食べ過ぎ酒タバコでも増える。

・日常の活性酸素で一日7万~100万個のDNA損傷が起き日々修復されてるが100ミリSv浴びると損傷が200個増えるだけ

・放射線は累積だと影響は1/10以下にもなるので今の放射線量なら20km圏内でも家に帰って問題なし。

・ICRPが定める年間1ミリSv以下は初期に決めただ都合の良い数字。

・毎日放射線を浴びてる国際線のパイロットは逆に発癌率が低いデータがある。

・ほうれん草や魚も今のレベルなら全く危険はない。

・台湾のビルの鉄筋にコバルトが混入され、約1万人が平均年49ミリSv被爆したが被爆者を調査した結果癌死亡率は激減した。

・米国原子力船者業者、放射線科医、プルトニウム作業者などのデータも癌死亡率は減った。

・多すぎる放射線量は危険だがどの程度から危険かはわからない。わからないが年1000ミリSvまでなら大丈夫。

・活性酸素が増えるのは軽い運動は体に良いと同じ理屈。だがタバコは毒素が強いので当てはまらない。

・昆布やわかめは放射線対策に効果ある

・ハードゲイの教授「武田先生の100倍信頼出来る」


まずは放射線と放射能の違い。

よく蛍に例えられますね。

こんな感じ。



蛍の光でいらっしゃる放射線にも種類があって「物質を透過する能力」が異なるそうですな。



水はコンクリ並みに放射線を通さない性質とな。

各放射線の種類や分類があるんでメモ。


放射線

一般的には電離性を有する高いエネルギーを持った電磁波や粒子線のことを指す。

粒子線

主にレプトン、ハドロン、(イオン化された)原子や分子などの粒子によるビームである。つまり、粒子が束状になって進んでいく状態である。

アルファ線

ベータ線

中性子線

電磁放射線

放射線のうち電磁波であるものをいい、一般に紫外線よりも波長の短いエックス線(X線)、ガンマ線(γ線)をさす。

ガンマ線

エックス線


で、これらの放射線を浴びると「被曝」ですね。

よく引き合いに出されるのが「日焼け」ですが、これは紫外線の刺激によってメラニン色素が合成される現象だそうです。従って体の表皮部分(皮膚)しか到達できない訳です。

「被曝」は「放射線(α線γ線β線)」によって細胞が損傷を受ける事ですので根本が異なります。



放射能は蛍で例えるなら螢本体(光を出す能力)です。

ウラン鉱石から放射線を出してるのがウラン原子だってのを発見したのがキュリー夫人ですね。以前は放射能の強さを1キュリーと言ってましたが、今ではその単位はベクレルに変わってます。

1秒間に崩壊する原子核数1個=1ベクレル(Bq)

1キュリー=3.7×1010ベクレル(Bq)


放射能は時間の経過とともに減って行く性質があります。

半減期は元の放射能から半分まで減るまでの事を言います。



今ニュースで騒がれてるヨウ素131は8日が半減期、セシウム137は30年です。


これに対して放射線の単位は以下の2種類です。


1グレイ(Gy)=物質1kg当たり1ジュール(J)のエネルギー吸収量。物質に吸収された放射線エネルギーを計る物理量。

1シーベルト(Sv)=グレイに放射線の種類や性質等の関係する修正係数を乗じたもの。放射線が人体組織に及ぼす効果影響を定量的に扱う為の尺度。


この放射線が体に及ぼす影響を経済産業省のエネルギー庁が発表してます。

(1 Sv=1 000 mSv=1 000 000 μSv)

放射線量

(mSv)

影響

10 0000以上

局所被曝

皮膚、急性潰瘍

7 000-10 000

全身被曝

100%の人が死亡。

5 000

局所被曝

水晶体:白内障

2 500-6 000

局所被曝

生殖腺、永久不妊

3 000-5 000

全身被曝

50%の人が死亡。

3 000

局所被曝

皮膚、脱毛

500-2 000

局所被曝

水晶体、水晶体混濁

1 000

全身被曝

10%の人が悪心、嘔吐。

500

局所被曝

末梢血中のリンパ球の減少。

国際放射線防護委員会による人命救助を例外とする上限。

200

臨床症状確認出来ず

100

年間

放射線業務従事者が5年間さらされてよい放射線限度。(※1)

1回

緊急作業の放射線限度。(※1)

10

年間

ブラジル、ガラパリ地方の自然放射線

6.9

1回

CTスキャン

2.4

年間

自然放射線の世界平均

1.2

年間

1日1.5箱のタバコを吸う喫煙者から受ける副流煙。

1

年間

一般公衆の総量限度

0.6

1回

胃のX線集団検診


※1 電離放射線障害防止規則による


今の避難区域が本当に危ないのか計算してみる。

例えば避難区域に指定されている福島第1原発北西20kmにある南相馬小高区金谷では4.6μSv/hなので1日居ると110.4μSv。1年間居ると40 296μSv=0.04mSvです。一般公衆の年間被曝総量が1.0mSvなので1.04mSvになるのかな。


次に福島第1原発の原子炉で最も放射線が高い5号機では35.9Sv/hです。1時間で35 900mSvの放射線量となるんで完全にアウトです。一番低い3号機でも15.9Svなので15 900mSvでアウトです。


中村先生の展開した理論は一定限度までの放射線は体に良い影響を与えるものの、一定限度を超えると悪影響になる、という事です。その「一定限度」なるものが人体実験でもしない限りハッキリしないので危機管理的見地から(又は補償問題や責任問題回避のために)避難区域を設けてるとの事。

ぶっちゃけ何ら正確なバックデータが無いけど経験則では大丈夫だよ、という事ですね。中には放射線から受ける影響が弱い人も強い人も居る訳で一概に「体に良い」と言い切るにはデータ不足ですが、盲目的に怖がる事もないかな、程度です。

チェルノブイリ事故との比較」(首相官邸発表)も同様で因果関係が全て明らかになる事なんかあり得ない訳で信じる事なんぞできん、という事です。発表者が東大卒の東電とズブズブ学者ですしね。


放射線の影響についちゃこんな感じですが、東電の責任は別問題できっちりぶっ潰さねばならんですね。自民党じゃできんでしょうし、原発は東電だけじゃないでしょうしね。


そいや「本部」やら「委員会」やらと濫立させてるカンチョクト首相ですが今、何個あるんだろ。

・緊急災害対策本部(本部長:管首相)

 - 被災者生活支援特別対策本部(本部長:松本防災相)

   >被災者生活支援各府省連絡会議(各府省次官)

   >被災地復旧(副大臣級検討会議)

   >災害廃棄物処理の法的問題(副大臣級検討会議)

   >災害廃棄物処理の円滑化(副大臣級検討会議)

   >被災者等就労支援・雇用創出(副大臣級検討会議)

   >被災者向けの住宅供給促進(副大臣級検討会議)

   >震災ボランティア連携室

原子力災害対策本部(本部長:管首相)

 - 政府と東京電力の統合連絡本部

   →福島原子力発電所事故対策統合本部(本部長:管首相)

 - 原子力被災者生活支援チーム

各党・政府震災対策合同会議

電力供給緊急対策本部(本部長:枝野官房長官)

・復興構想会議(議長:五百旗頭真防衛大学校長)

・原子力経済被害対応本部

・原子力損害賠償紛争審議会

・原子力災害現地対策本部(本部長:池田忠洋経産省副大臣)本部長交代4回

・震災現地連絡対策室

・地震対策に関する政府・民主党連絡会議

ここまでは3/17の記事で書いてあったのですが、青文字の7個です。

13個追加されて、今は20個。

合ってるかどうかわかりませんが濫立しすぎである。


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