とうとうTPP参加です。
とうとうTPP参加表明したどじょう内閣。
2011/11/11の衆院予算委員会の集中審議は酷かったです。
■ 衆議院TV
ビデオライブラリから
2011年11月11日 予算委員会(3時間39分)
を閲覧で見れます。
↓ 抜粋動画
・国会中継 (2011.11.11) 佐藤ゆかり 「TPP集中審議」 ~参院予算委ここまで野田総理はじめ政府がTPPに関して無知であるとは思わなかった。酷過ぎて唖然です。
・平成23年11月11日【TPP集中審議】福島みずほ氏(社民党)怒れる福島みずほ氏。「なんで国会でTPP参加表明をしないの?わざわざ海外で表明するのか?」「総理は何処の国の総理ですか?」と野田総理にぶち切れる。まさに正論。海外だけで表明するのは国際約定を人質に取った過去の民主党総理がしてきたやり方ですね。国会軽視国民不在。
福島みずほ氏の質問は非常にわかりやすく多くの人の共感を得られた内容じゃないでしょうか。
佐藤ゆかり氏の質問は中々興味深くて面白かった。
要点で言うと、
○ TPPルール参加が可能になるのは今から半年後なので実質条件闘争参加不可。出された条件で参加するか、しないかの二択を迫られる。
○ 知的財産条項案では医薬品、医療方法に特許を認めるので高騰を招く
○ ISD(紛争解決手段)条項(1企業が国を相手取って訴訟できる)が危険。日本と他国との二国間EPA条約でもISD条項はあるが、訴訟大国アメリカではそうはいかない。
○ 野田総理はそもそもISD条項を知らなかった。
○ 野田総理がTPPが国内法に優越する事を知らなかった。TPP参加によって国内法を変えなきゃいけない。
○ 野田総理は10年で関税全廃となる事を知らなかった。保護可能な関税があると思ってたぽい。
○ TPPよりASEAN+6が国益である事を隠してた。
○ TPPによる経済効果 10年2.7兆円の試算は「農水業関連が現在の関税規制を守ったまま」という条件での試算だった。
と酷過ぎる内容。
それでも野田総理はTPP参加表明をわざわざAPECで行った訳です。
同月12日にTPP交渉9カ国首脳会合が開催。今回予定してた交渉妥結に達する事ができず、大枠合意が発表される。勿論、どじょう総理は呼ばれず蚊帳の外。
交渉は長引く可能性があるのが救いですが、交渉佳境となった所に飛び込んで自己主張出来るとは思えないですがね。
で、早速どじょう総理はオバマ大統領におべっかです。
BSE問題から輸入牛肉の規制は現在、20ヵ月齢未満の牛肉しか輸入できないようになってます。これを緩和しようって話でしょうね。詰まりはBSEの危険性がある牛肉を輸入するぜって話なのです。
こんな調子で交渉出来ると思ってるんかね。
更に民主党の得意技「そういう意味で言った訳でない」はアメリカには通じなかった。
■ 米「発表はそのままだ」…TPP発表食い違い
【ホノルル=中島健太郎】12日の日米首脳会談の内容をめぐり、米ホワイトハウスは会談後、野田首相が環太平洋経済連携協定(TPP)交渉に関し、「すべての物品とサービスを貿易自由化交渉のテーブルに載せる」と述べたと発表した。
これに対し、日本政府は「発言を行った事実はない」と否定する文書を発表した。
米側が文書で発表した会談概要によると、首相発言は、オバマ大統領が「すべてのTPP参加国は、協定の高い水準を満たす準備をする必要がある」と広い分野での貿易自由化を求めたのに対して答えたものだとしている。日本政府は、米側が発表した首相発言は「日本側の基本方針や対外説明に米側が解釈を加えたものだ」として、実際の発言ではないとの主張を米政府に伝えたという。
日本側の主張に関し、フローマン大統領副補佐官は12日の記者会見で「両首脳はTPPの包括的な議論をした。(米側の)発表はそのままだ」と述べ、訂正しない考えを明らかにした。
(2011年11月14日11時33分 読売新聞)
なんつーか、色々酷いな。