殺人ユッケは大和屋商店から焼肉屋酒家えびすへ
殺人ユッケで一躍有名となった焼肉屋酒家えびすですが、卸業者が判明。
焼き肉チェーン「焼肉酒家えびす」の集団食中毒事件で、客が食べた生肉のユッケに業界で生食向けでないとされる出産を繰り返した「廃用牛」が含まれていたことが9日、読売新聞の調べでわかった。
卸元の食肉加工卸業者「大和屋商店」(東京・板橋区)が先月11~16日に加工し、死亡した客4人を含む患者が食べたとみられる14頭の牛に含まれていた。大和屋は、えびす側に「ユッケ用のサンプルができました」「和牛の血統で味があります」と品質を保証するメールを送っていた。富山県警などの合同捜査本部は、死亡した客から検出した腸管出血性大腸菌O111の汚染源を捜査するとともに、肉の流通ルートの特定を進めている。
畜産農家らによると、「廃用牛」とは、出産を繰り返し、子牛が産めなくなった雌の経産牛など。肉質が悪く、ハンバーグなどの加工食品の原料などに使われることが多いという。(2011年5月9日14時34分 読売新聞)
で、速攻でHPを削除して逃走中の大和屋商店。(HP)
この大和屋商店ってのは安値の卸で有名だったそうで、七輪焼肉安安の連続食中毒の卸業者でもあるようです。
こんな業者だそうです。
■ 「焼肉酒場えびす」へ肉を卸した大和屋商店の裏事情 旬まるわかり!
■ 生肉食中毒:「和牛ユッケ」に交雑種も 「知らなかった」 毎日jp
交雑種と和牛と偽って安値で卸してたそうなんですが、格安の焼肉屋のご用達らしいですね。ただ、和牛ユッケについちゃトレーサビリティがあるんで騙した卸業者も悪いですがフーズ・フォーラス社も言い逃れ出来ませんね。
まーそもそも生肉の規制を緩くしているのも食肉卸業者が特殊性に富んだ会社が多いのが背景にありますね。
さて、時系列を見ると、フーズ・フォーラス社が殺人牛肉卸業者との取引を開始したのが2009年7月だそうです。
先の七輪焼肉安安の食中毒が2010年1月。まともな会社なら卸業者が絡んでる事は把握して当然です、その後にシビアな監視も取引の見直しもしてなかったんで今回の件が引き起こされたようです。
「焼肉酒家えびす」や「七輪焼肉安安」のような格安焼肉屋の肝は何と言っても値段が安い事。大和屋商店のような劣悪な業者が居るから格安焼肉屋が存在するんか、格安焼肉屋が大和屋商店のような卸業者の温床となってるのか?と言うのは鶏が先か卵が先か、と同じ事です。そこにデフレ社会の消費者マインドがマッチングしてるんでチェーン店会社として薄利多売方式で伸びてきた構図です。
フーズ・フォーラス社が悪いだけでなく卸業者も酷かったという話ですが、フーズ・フォーラス社の業者管理監督責任や店に出す品々の品質管理責任から逃れる訳ですね。安いには安い成りの理由がある、という事です。
一部の不良業者のせいで業界が落ち込んでしまうのはままある事ですが、今回は死者も出てますしねえ。
高けりゃいい、てもんじゃないけど信頼できる店を見つけるのも大変だ。