浜岡原発全面停止。ニイハオ、友愛の伝道師、鳩山由紀夫です。
カンチョクト首相が珍しく民意に沿った浜岡原発全面停止の要請をしたんですが、ここも築40年くらい経ってるんですね、この施設。
東海大地震を想定した防災計画を立ててると中部電力は言ってるんですが、浜岡原発は活断層の巣のような場所に建設されてるそうです。
なので、微妙に整列せずに建ってるのですかね。
そもそもそんな危険な場所に何で建設したのか?という話になるんですが、あの辺りは遠州灘は海が荒くて漁業が出来ず、海岸線には砂丘があったりするんで作物も出来ない土地です。なので中部電力が原発建てる時に買収が容易だったからじゃないですかね。
想定してる東海大地震は今回の東北地方太平洋沖地震より低いマグニチュードや津波で設定してるそうなんで、周りが活断層という点からも怖いですね。
今回のカンチョクト首相の全面停止申請は支持できるんですが、一方でこんな話も。
菅首相が6日、中部電力浜岡原子力発電所の全面停止要請という異例の措置に踏み切ったのは、国民の原発に対する不安感を軽減し、東日本大震災対応の不備で失墜した政権の信頼回復につなげる狙いがある。
ただ、政府内で十分に検討された形跡はなく、支持率低迷に苦しむ政権が反転攻勢のために繰り出した苦肉の策との見方も出ている。
首相の指示で原発事故対応にあたっている細野豪志首相補佐官は6日夜、首相官邸で記者団に「首相は4月の初めあたりから浜岡原発を非常に意識していた。難しい判断だったが、国民の安全をないがしろにできない。相当、悩んだ上での判断だった」と述べ、停止要請が首相自身の強い意思だったことを明らかにした。
首相は数週間前から、政府関係者を通じ、浜岡原発を止めた場合に世論がどう反応するかを含め、具体的な影響をひそかに探ってきた。
(2011年5月7日08時07分 読売新聞)
視点が「政権の信頼回復」というエゴ以外何物でもない理由だとしたら酷い話ですね。止めるという選択は間違っちゃいないんですがね。
一方、自民党の石破政調会長は浜岡原発停止に慎重な意見なんですが、まさか娘さんが東電入社してるからじゃないですよね。
まー「止めた理由」も明確にすべきですが、「再開させる基準」や「電力不足が及ぼす影響」についてもしっかり検証した結果を公表してほしいもんです。あれば、の話ですが。
浜岡原発停止については御前崎市長は猛抗議なんですが要は財政難になっちゃうからやめろよ、という話。静岡西部の雄、スズキの鈴木会長は賛成派です。
■ 御前崎市長“国の判断重い” (抜粋)
また、御前崎市が今年度、国からの交付金を20億円を受けるなど、原子力関連の歳入が一般会計の40%以上を占めていることについては、「国から交付金などの取り扱いについては、一切説明を受けていない。今後、市としての要望を伝えたい」と述べ、交付金には影響を与えないでほしいという考えを示しました。
静岡には4年くらい住んでたんですが西部地区と言えばスズキ、中部は鈴与、東部は大昭和製紙を避けて通れないんでスズキ会長が是と言えば収まっちゃいそうな気がします。
それはそうと、枝野官房長官の完全装備のビビり視察は既報の通りですがジャスコ岡田も酷い。
2011年5月8日 23時53分 更新:5月9日 0時12分
(抜粋) 岡田氏の20キロ圏内の立ち入りには、許可を得て記者も同行した。8日午前8時すぎ、同行者を乗せたバスが路肩に止まり、一斉に防護服を着用。バスは同8時半に「立ち入り禁止」の看板を越え、警戒区域に入った。無人の町を抜けると、泥水が引いた海沿いにがれきが広がっていた。
岡田氏はまず、原発から約5キロの浪江町請戸地区で自衛官と警察官による遺体捜索を視察した。白い防護服を着た自衛官と警察官が捜索している先に、福島第1原発の排気筒が見える。防護服のマスクは息苦しく、曇り止めをしたはずのゴーグルもすぐに曇った。警戒区域に入って約1時間、車外に出たのは約10分間で、線量計は累積3マイクロシーベルトに達した。
南相馬市の有機ゴム薬品大手、大内新興化学工業の原町工場は原発から19.9キロで警戒区域に入った。大内康平社長らは防護服を着込んだ岡田氏を作業服姿で出迎え、「ここは安全です」と訴えたが、岡田氏が外したのはゴーグルだけ。工場内に津波被害はなく、大内社長は「隣の工場は操業を準備している。この差は何なんでしょう。幹事長の力で何とか再開できないか」と頭を下げた。
さて、ギリギリ20km圏内でのジャスコ岡田装備。
まぁ厳密に言えば100mでも中に入ってるから20km圏内だろうけどね。規定の上では1mでも違えば避難対象地区なんでしょうが、心象が悪いですね。さすがジャスコ岡田。
一方、ぶっ飛んでる鳩ポッポは海外でもぶっ飛んでた。
■ 「友愛の伝道師」鳩山前首相の変なあいさつに北京の観衆戸惑い
2011.5.7 20:45 産経ニュース
【北京=川越一】鳩山由紀夫前首相が7日、北京で開かれたファッションイベント「2011北京・東京ガールズコレクション(TGC)」にゲストとして出席、東日本大震災による混乱が続く日本国内を顧みない“外遊”にまたまた批判が集まりそうだ。
冒頭、ステージで鳩山氏は
「ニイハオ、友愛の伝道師、鳩山由紀夫です」
と切り出した。「雨天の友という言葉が好きだ」と述べ、被災地に対する中国の支援に謝意を示したが、場違いなあいさつは数千人の観衆を戸惑わせただけ。女優も務める香里奈さんら人気モデルの登場にも、会場は盛り上がりに欠けた。