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かんぽのやどー

日本郵政がオリックスへ売却しようとした「かんぽの宿」ですが、実はオリックスだけじゃなく色んな会社が既に購入、転売してましたよって話。


東急リバブル:取得千円→転売4800万円 旧郵政施設

 07年3月に旧日本郵政公社が一括売却した不動産のうち、旧沖縄東風平(こちんだ)レクセンター(沖縄県八重瀬町)を評価額1000円で取得した東急リバブルが、那覇市の学校法人に4800万円で転売していたことが4日分かった。同日の衆院予算委員会で国民新党の下地幹郎議員が明らかにした。

 下地氏によると、学校法人は3500万円で契約しかけたが、東急リバブルが「競争相手がいる」と言ってきたため、最終的に4800万円で契約したという。

 このときの一括売却は、東急リバブルなど7社が共同で178件の不動産を115億円で落札した。その中に含まれていた鳥取県岩美町や鹿児島県指宿市の「かんぽの宿」にはそれぞれ1万円の評価額がつけられ、鳥取県のかんぽの宿は6000万円で転売された。日本郵政は「178件の資産評価は114億円だったが、落札価格はそれより1億円高かった」と説明している。【前川雅俊】

(毎日新聞)


今回のように売却された「かんぽの宿」は所謂パルクセールって方法で売却されているようなんですが、これはいわばセット販売。複数の不良債権を全て纏めてさぁいくら?って入札方法。

この売却方法は銀行なんかが不良債権のオフバランス化(バランスシートからoffする、外す)するために用いる方法なんですな。回収可能性や売却可能性が低いなど採算性の低い債権や不動産を処分するときに採算性の高い不動産と抱き合わせて売却するんで当然、市価よりかなり安くたたき売ることになる訳です。

んで、この日本郵政の場合、自分で「かんぽの宿」が運営してるんで当然、担保設定はないわけで、「かんぽの宿」が赤字運営なのは土地建物の減価償却額が高いせいなんでは?という話も。

まぁ厚生年金施設なんかは事業継続条件付の一般競争入札でサンピアなんかを売却してるんですが、中にはサンピア秋田なんかはいくら値段を下げてもさっぱり売れないらしい。いつまでたっても売れないのは困る訳で、そのための纏め売りだったのかもしれないですな。

中には市価の1/10で厚生年金施設を購入して、事業継続条件付期限が切れるのを待って転売してウマウマしてる不動産会社もあるわけですな。


さて、今回の「かんぽの宿」の場合、従業員3240名の継続雇用が前提条件だったそうですな。年間50億円の赤字事業を継続するのが条件ですが、2400億円の土地建物をいくらで買いますか?って話。

問題になっているのは土地建物の不動産鑑定を誰がしたんやねん、こんな安いわけないだろーって話なんですが、どうやらこの鑑定にオリックス関係者が1枚噛んでたらしい?

問題になってるのは郵政民営化承継財産評価委員会委員の奥田かつ枝氏らしい。肩書は以下の通り。

・緒方不動産鑑定事務所取締役

・株式会社アースアプレイザル取締役

んで、問題なのはアースアプレイザルという会社の出資者にオリックス・キャピタルが名を連ねてるという理由。

不動産鑑定で圧力があったかどうかはわかりませんけどね。一説によるとメリルリンチも一枚噛んでるとかなんとか。従業員継続雇用が条件であっても鳥取の「かんぽの宿」じゃ半年もしないで転売されている実績があるわけです。

少なくとも都心部や資産価値の高い案件は個別一般競争入札すべきだったでしょうね。突っ込みどころ満載でザルというかお役所仕事っていうかなんともお粗末ですな、日本郵政。


郵政公社が178物件を一括で売却、コスモスイニシアなど7社に

日本郵政公社は2月26日、全国178カ所の社宅や保養施設などを一般競争入札で一括売却した。入札には2グループが参加し、コスモスイニシアなど7社で構成するグループが総額約115億円で落札した。

落札したのはコスモスイニシア、東急リバブル、長谷工コーポレーション、穴吹工務店、穴吹不動産センター、リーテック、有限会社レッドスロープのグループ。売却物件の多くは地方の社宅で、東京都内では豊島区巣鴨5丁目にある巣鴨一号社宅跡地の1物件だけだった。地方の大型物件としては、大阪府枚方市の枚方レクセンター(土地面積2万673m2、延べ床面積417m2)、鹿児島県指宿市の指宿簡易保険保養センター(土地面積1万9442m2、延べ床面積5768m2)などがある。

(日経不動産マーケット情報)


ちなみに1万で買って6000万で転売した鳥取の案件の売却先はレッドスロープって会社らしい。有限会社なんですがどうも(ry

詳しくは・・・


胎教に悪い記事なので妊婦は禁止です(ネットゲリラ)


**********************

追記

ちょっと調べてみたらやっぱりそうだった。

2005年 17億円の黒字

2006年 35億円の赤字

と1年で一転して利益が52億円も減ってるわけです。んで、なんでかっていうと2005年までは国営だったんで減価償却も固定資産税も払ってなかった訳です。

52億円の減価償却費と固定資産税。

40億の赤字垂れ流しなんだよ!って言っても事業収支は10億円以上の黒字ってことですな。決算上は赤字でも事業の営業利益は10億以上の黒字なんで現ナマはあるってことで、それを二束三文でパルクセールするってことは利益供与以外何物でもないわ。

中には経営が厳しい「かんぽの宿」があるんだろうけどね。官から民への転換は厚生年金会館を事業継続しても成功例が殆どないように難しいことだけど、中には地元民に愛されている宿だったり施設だったりするわけなんで、そうであるなら地元市町村や地元企業へ譲るっていうのが国有企業であった日本郵政の筋じゃなかろうかと思ったり思わなかったり。


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