パルコ、大丸松坂屋の一員に
パルコ買収劇が終焉しましたね。
実家の名古屋には早くからありましたが、福岡でも出店してます。
■ パルコ wikipedia
かつて堤清二が率いた西武百貨店を中核としたセゾングループの一角を成したが、パルコについては直接関与せず、全面的に増田通二に託し自由を与えた経緯から、独特の個性が出来上がった。セゾン系本流とは別にパルコ独自の劇場や出版社を持ち、広告手法も異なった。パルコは若年層、西武百貨店は中高年層を主な顧客ターゲットにして棲み分けがなされているが、西武百貨店がない地域にある一部のパルコでは、ターゲット層をやや上の年齢層まで広げている。
セゾングループ 平成不況 / 堤清二社長ワンマン経営 / 闇社会との繋がり発覚
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2001年、セゾングループ解体
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パルコ伊東勇社長が森トラスト森彰社長に打診、パルコ株の33.2%を引き取ってもらい森グループの傘下に。
以降、森トラストの傘下で相変わらず自由度の高い経営をさせてもらっていたようです。
ところが2010年にこの関係が急変。
パルコは既存店舗リニューアル、海外進出の資金集めをしたい
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森トラストが出資比率引き上げ提案
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パルコ拒否
2010年8月25日 日本政策投資銀行を引受先とする150億の転換社債を発表
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転換社債を株式化すると森トラストの持ち分は27.0%へ
日本政策投資銀行は18.7%と第2位の株主へ
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森トラスト怒り心頭
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イオンが嗅ぎつけて森トラストと組む
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2011年2月 イオンがパルコ株の12.3%取得を関東財務局に提出
大量保有報告書には森トラストからも購入と記載
投資額は87億
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森トラスト、イオンの保有株比率は45.5%へ
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2011年3月11日 東日本大震災
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2011年3月17日 イオンがパルコへ協力関係構築の提案
「パルコ低迷はブランド弱体化が要因。イオンと組んで中国展開を加速、都市郊外をイオン、都市部をパルコへ出店すれば増収増益間違いなし!」
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2011年3月29日 イオンが株主提案権を行使すると通告
「パルコ取締役5人のうち4人を解任、森トラストから2人、イオンから3人を役員として送り込むからよろしく。」
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2011年4月6日 平野社長がイオンと徹底抗戦を表明
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2011年4月20日 平野社長、退任を表明
イオン、森トラストからの役員を3人受け入れたが主導権は渡さず
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森トラストは平野を退任させたので溜飲下がる
イオンは更に攻勢をかけようとする
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パルコ、更に態度を硬化。反イオンムード。
日本政策投資銀行が直ちに転換社債の株式化を辞さないとパルコを支援
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森トラストは矛を収める。パルコ株価も上がったしいいかー。
日本政策投資銀行はパルコ支援の態度表明
イオンとパルコの協力関係は遅々として進まず膠着
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2012年1月 Jフロントが森トラストへパルコ株取得を打診、森トラスト拒否
■ Jフロントリティリング
老舗百貨店の「大丸」と「松坂屋」を運営する株式会社大丸松坂屋百貨店などを傘下に持つ持株会社。
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2012年2月 森トラストがイオンへパルコ株取得を持ちかける、イオン拒否
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2012年3月 森トラスト「じゃあ、Jフロントへ1100円で売るわ」
Jフロント、森トラストから301億でパルコ株取得(33.2%)
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2012年7月 Jフロントが423億を使ってTOB(株公開買い付け)を仕掛ける
保有株比率は60%超え
と、パルコは大丸松坂屋グループの一員に。
さて、ジリ貧イオンですが、不動産投資信託(REIT)を2013年2月に設立すると発表。イオングループの保有する不動産等を2000~3000億購入するそうです。
イオンは2012年2月期には有利子負債8121億(前期比1690億増)となっており財務体質がかなり悪化してます。
中国だけでなくミャンマーへも進出するそうで海外投資が活発となるようですが、御膝元の日本では苦戦ですね。