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セガサミー会見 - シーガイア運営方針について

シーガイアを買ったセガサミー里見社長が記者会見しましたね。

ネットでは注目度が低いからかな。

さすがに地元の宮崎日日新聞では大きく取り上げられてましたが。

(ネットでは記事アップが遅いようですね。)


■ セガサミー里見社長の記者会見(概要)

平成24年4月3日 於 シーガイアコンベンションセンター


・冒頭

フェニックスリゾート社を獲得した目的は時代が早いスピードで変貌していく中、既存事業で培ってきたノウハウや資産を有効活用できる新領域を見出していくことがグループの更なる成長に繋がる。

国内屈指の複合型リゾート施設として知られるフェニックスリゾート運営を皮切りに、複合型リゾート運営をグループの事業の新しい柱とすべく注力していく。

アジアナンバーワンリゾートを目指して、スポーツを切り口とした施策を打ち出していきたい。ホテル「シェラトン」ブランド、ダンロップフェニックストーナメントも継続させていく。

いま、クローズしているオーシャンドームに付いても最低でも半年くらいは掛けて活用法を決め、魅力ある施設、特にファミリー層を呼べるような施設にしたい。

我々だけの力では表現が難しいので県や市、関係団体の理解と協力が必要。宮崎県観光産業の大きな一翼を担っていると言う事を認識したうえで必要なことは要請したい。

苦しい時代を過ごしてきた当リゾート従業員への還元策として給与水準の一部引き上げを考えている。今後の業績によってはより一層の還元策を検討していきたい。就業環境を見直しながら全従業員が一丸となってお客様を笑顔で迎えられる態勢を構築したい。

・オーシャンドームに付いて

オーシャンドームのイメージはプロジェクトチームを立ち上げて徹底的にマーケティングした中で、世界に発信できる目玉も取り入れる。これから約半年かけて具体的に考えたい。企画が出来上がり、いろいろな関係者の理解を得て工事を行う段階になれば発表したい。取り壊してまた新しいドームを造る選択肢は無いのではないか。出来ればメンテナンスをきちんと活用したい。

・トム・ワトソンゴルフコースの整備

出来るだけ早く可能であれば一番、閑散期にしたい。クラブハウスも手を入れる必要がある。出来れば同時にオープン。

・シーガイアの付加価値

ハード面で多少の金を掛けないといけないが、ソフト面を考えている。セガサミーはサンリオの筆頭株主なので活用したい。

これだけの複合リゾートでありながら、施設間の一体感が無かった。敷地内に入ってもホテルに来るまで面白みがない。リゾートならば中に入ればワクワクするような何かが出来ないか考えてる。

・売上高の目標と施設運営の横展開

どの程度の金とコンテンツを持ちこむかによるが、一体感のあるものを造ろうとすれば、市や県の理解が無いと造れない。それらを理解・支援してもらい条件が整えば、数年後には売上高倍増を考えている。

横展開に付いては海外展開も考えている。新しく施設を造るかM&Aで取得するか含めて積極的に行いたい。中国やアジアを含め、かなり詰めているところもある。複数の海外案件があるが、その中にはIR(カジノ含む統合型リゾート施設)もある。

・今後のターゲット層

高級リゾート施設の顧客は確保しつつ、ファミリーが楽しめる施設が絶対に必要となる。

・アジアからの誘客

CMもつくって中国、台湾の方々に来てもらえるように施策を打っていきたい。

・カジノビジネスについて

直接的にはカジノビジネスとシーガイアとの関連性ははっきりと言っていない。カジノを別として、シーガイアをどうしたら素晴らしい施設に出来るかを優先して考えている。将来的には法整備が整えば念頭に置いた中でやっていく。これも県民の理解を得ずに勝手に出来る事ではないので県民の理解が得られれば推進したい。カジノは非常に経済効果があり、カジノをやることでアジアからの誘客が可能である。但し、法整備が出来てカジノがスタートするとしても日本では2~3箇所とされており、この3箇所にシーガイアやハウステンボスが入る事は無い。一番最初は沖縄東京大阪が優先順位が上だと思っている。


「シェラトン」はいわゆる運営委託(MC=マネージメントコントラクト)ではなく、FC=フランチャイズ方式での運営です。

運営はフェニックス・リゾート社が受け持ち、「シェラトン」ブランドという看板を掲げているにすぎません。勿論、「シェラトン」ブランドの品質維持のための様々なハードルや規則等は存在するので、シェラトン本体からチェックに来てるんでしょうね。契約は複数年契約ですが、何十年も一括契約するのでなく2~3年、長くても5年くらいの契約じゃないかと推察します。随時更新条項はあるでしょうが。里見社長が言う「シェラトン」ブランドの継続は『残存契約の維持』なのか『今後も継続』する事なのかはわかりませんね。

ダンロップフェニックストーナメントと言えば、74年から開催された歴史あるトーナメントです。どこかにセガサミーの名称が入るか否かはわかりませんが、継続されて良かったです。

オーシャンドームに付いては閉鎖しているのにも関わらず固定資産税は発生しているようです。年間1億だと新聞記事に書いてありました。現在のフェニックス・リゾート社の売上高は年間100億を下回っているのでかなりの負担です。以前、ハウステンボスをHISが運営するに当たって年間8億の固定資産税相当の支援を取りつけました。ハウステンボスは広大な土地があり、これを無料公開する事を条件に減免措置をうけたと記憶しています。オーシャンドームの固定資産税減免も同施設をどのように活用するのか目処が立たないことには、という事になりそうです。

カジノについてはシーガイアとは別個に事業を進めている感じです。日本では法整備や周辺環境問題等が山積みなので、円高で本業が順調なうちに海外でIRを取得してノウハウを磨きたい、という感じなんでしょうね。過度な期待を持って無かったのでよかったです。ハウステンボスの長崎上海航路が就航された時、船舶子会社並びに船舶はパナマ船籍で船内でカジノを設けるという構想があったそうです。結局、お役所の猛反対で頓挫しているようですが・・・。

従業員雇用確保はM&Aをするうえで最も重要です。こういう会社を再生しようとするとき、物的資産や知的資産も大切ですが、従業員のモチベーションや士気が重要なファクターとなります。リップルウッド時代には従業員給与を一律2割カットという話も聞きましたが、これで従業員のセガサミーに対するロイヤリティはある一定程度は上がったんではないでしょうか。このあたりは慣れている里見社長はぬかりないですね。

従業員、県、市とも好意的に受け入れているようで今後が楽しみですね。東国原知事ブームで沸いた宮崎ですが、結局はほんの一時的でブームが去った今ではかなり厳しいようです。

そのブームの最中に青島再開発が和多屋別荘の名物社長の音頭で企画されましたが、リーマンショックで資金難となり、やっと2010年、青島にあった幽霊ホテル(旧 橘ホテル)が廃業から19年たってやっと解体されたようです。その後、計画が進んでいるという話は聞きませんが、此れを機にスポンサーが付くかもですね。

市内のホテルも何件か売りに出されているという話も聞きますし、宮崎が活性化する起爆剤になって欲しいものです。

1人当たりのパチンコ台数が日本一の宮崎にセガサミーが進出してきた、というのも何やら因縁めいた感じが・・・。


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