ハゲタカシリーズ読破です
久々にシリーズモノ読破しました。
ハゲタカ旋風が起こった時代からの付き合いの人が割と多くて、小説の中の話と同じような事を聞く機会があったので気になってた本でした。
ハゲタカ(上) 真山仁
ハゲタカ(下) 真山仁
ハゲタカⅡ(上) 真山仁
ハゲタカⅡ(下) 真山仁
レッドゾーン(上) 真山仁
レッドゾーン(下) 真山仁
当時はゴールドマンサックスやモルガンスタンレーとか不動産を買いまくって売りまくってた時期でしたね。
足利銀行や東ハト、鬼怒川金谷ホテルなど当時で話題になった会社がモデルなんじゃないかなという会社が出てきます。
企業が如何にして衰退していくのか、或いは再生再建していくのかがわかるシリーズでした。
九州ではHTB、シーガイアと大型倒産を経験しているだけにね。
私は、ラブだのフェアだのは信じない。信じているのはパッションだけよ。
リン・ハットフォード
勝負は時の運という言葉、私も信じていません。しかし、最初から勝てない勝負もあります。
なので私は常にこう考えるようにしています。
とにかく負けない闘いをする。そして最後まで諦めない。
鷲津政彦
サムライというのは、死に場所を探すために生きることだと多くの人たちは勘違いしている。本当のサムライはいつどこで死んでも悔いのないよう、どう生きるかを常に考えているのだ。アラン・ウォード・シニア
では、アメリカのように会社は株主のものと言ってもいいのか。
それも違う。
本来会社は、関係するステークホルダーすべてのものなんです。すなわち、株主、従業員、取引先、そして消費者、経営陣は彼らから期待されて会社という船の舵取りを任されているだけです。
メインバンクに至っては、せいぜいがステークホルダーの末席を汚している程度にすぎない。
鷲津政彦
どんな時代にもカリスマ的な経営者というのは必ず出現する。その手法やキャラクターは千差万別だが、共通点も多かった。まず何より、その人物が圧倒的にみ魅力的であること、さらに仕事の虫であり、熱血漢で実行力がある。
そして、持ち前の突破力で社員を統率していく。その一方でマイナス面もある。
余りにも大きな存在感のせいで、社員が思考を止めてしまうのだ。
彼に任せれば安心。黙ってついていけばいい。
日本人が最もと得意とする組織の構図だった。つまり、カリスマ経営者の神格化の始まりであり、やがて彼の周りにはイエスマンしか残らなくなる。
そうなると、彼の耳には良い話しか入ってこない。
そして最後には、本人が気づかないうちに企業の崩壊が始まることになる。