拝啓、泥鰌様
こないだから辞める辞めると騒いでた同僚が辞めたんだが、酔っ払いディベートで泣き崩れる子なんで転職しても厳しそうだなぁ。
■ 酔っ払いディベート
ディベートとは、ある公的な主題について異なる立場に分かれ議論することをいう(広義のディベート)。討論(会)とも呼ばれている。
厳密にはディスカッション(discussion)や単なる議論とは異なるものであるが、一般にはこれらの区別なく「ディベート」ないし「討論」と呼ばれることが多い(最広義のディベート)。
酔っぱらいディベートとは主に酔う為のディベートで「くだをまく」とは意味合いが異なると主張するが、第三者から見れば一緒である。
さて、落日の民主党ですが、谷垣自民党総裁と密談したとかしてないとか話題になってますね。
どっちの政党の支持率も落ち込んでるんで、維新の会が怖くて仕方が無いんでしょうねぇ。
銃やドスの使い方も知らない素人衆を集めても本職には勝てないのが道理ですので、維新の会が怖けりゃ早々に解散総選挙です。
どこの政党も単独過半数は獲れず、内部分裂勃発で政界再編という感じでしょうか。
野田政権は2日、発足から半年を迎える。
鳩山、菅両政権から引き継いだ懸案では一定の進展もあったものの、内閣支持率の低下には歯止めがかからない。野田首相にとっては、今月中の国会提出を明言している消費税率引き上げ関連法案の処理など正念場の政権運営が続く。
昨年9月の就任以来、首相は米軍普天間飛行場移設問題を迷走させた鳩山元首相、政局の混乱で東日本大震災の復旧・復興や原発事故対応の遅れを招いたと批判を浴びた菅前首相の後継として守りの政権運営を強いられた。「2人のツケを払わされている」と周囲にこぼすこともあった。
しかし、震災対応では復旧・復興予算を盛り込んだ二つの補正予算を成立させ、普天間移設関連でも沖縄振興予算増額や在日米軍再編計画見直しに取り組み、地元の理解を得るための環境整備は徐々に進めている。
環太平洋経済連携協定(TPP)も交渉参加に向けた関係国との協議がスタートしており、藤村官房長官は1日の記者会見で、「野田政権は大変な難事業に取り組んでいる。沖縄の問題もいくつかの点で結果を出し、TPPも半歩なり前進してきた」と強調した。
しかし、読売新聞の世論調査で政権発足直後に65%あった内閣支持率は、30%に落ち込んだ。首相周辺からは「人事が裏目に出ることが多すぎた」との声が漏れる。実際、マルチ商法業界との関係が指摘された山岡賢次前消費者相、「安全保障は素人」と発言した一川保夫前防衛相は参院で問責決議が可決され、一川氏の後任の田中防衛相も野党の集中砲火を浴びている。
民主党代表選の際、「私が首相になっても支持率は上がらない」と語った首相は淡々としているとされるが、「疲れたと漏らすこともあり、白髪が目立ってきた」(周辺)。
(2012年3月2日08時54分 読売新聞)
増税を不退転の云々で成立目指すのはいいんですが、片手落ち感は否めないですね。
鳩菅の2トップの首相に比べれば随分とマシな泥鰌様ですがまだまだです。
第二次世界大戦敗戦直後、混乱を極め、今までの既成概念を否定された若者から支持された坂口安吾の「堕落論」というエッセイがあります。
この中で言われている「堕落」とは、単にモラルの対義語としてではなく、打ちのめされた日本人の心に衝撃を与えた新たな「価値観」ともいわれます。
泥鰌様も「堕落論」をお読みになってから足掻いた方が美しく足掻けるのではないかと思いつつ、今日は送別会だ。
人間は変わりはしない。ただ人間へ戻ってきたのだ。人間は堕落する。義士も聖女も堕落する。それを防ぐことはできないし、防ぐことによって人を救うことはできない。
人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外の中に人間を救う便利な近道はない。
戦争に負けたから堕ちるのではないのだ。人間だから堕ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ。
だが人間は永遠に堕ちぬくことはできないだろう。なぜなら人間の心は苦難に対して鋼鉄のごとくではあり得ない。人間は可憐(かれん)であり脆弱(ぜいじやく)であり、それゆえ愚かなものであるが、堕ちぬくためには弱すぎる。
坂口安吾「堕落論」