武田教授「東北の野菜は健康を害す」
復興財源どうするかばかりに話がいってるようですね。
取りあえずタバコ増税は大反対だぜ。
これから野田内閣は本格的に復興を加速させなけりゃいけないんですが、閣僚の足並みが既に乱れてるし明確な方針も打ち出せないまま。徹夜でも詰めに詰めて早く発表すべきなのに。
牛から検出されたセシウムから端を発した放射能累積問題。当初から十分予測可能な問題でしたね。
当時の政府は「ただちに健康被害はない」と曖昧な表現で逃げてばかり。消費者からも生産者からも逃げ回る象徴的な表現です。
今後、放射能を浴びてきた落ち葉はどうなの?、秋の収穫物は?、豚は?鶏は?魚は?と、問題は同時多発してきます。
世界を見渡しても長期的に放射能にさらされた人体・農産物・畜産物・魚貝類などへの影響についてのデータなんかあるわけありません。ならば、今からをそれをデータベース化し対策を講じるのが常套手段であるはずです。
牛についても政府の出したのは出荷停止のみ。
何処の部位がセシウムが多く含まれていたのか、どのくらいの累積で検出されるのか検査も公表もしてないんじゃないかね。
今回の原発事故の影響なんか全てが世界初の事なので誰も予想出来ませんし、保証も出来ないのは当たり前です。
細かくデータを取って公開し分析を加えて対策を練る。
今、やらなきゃいけない事はこの1点じゃないかと。
なのに「基準値を下げます」とか意味不明な「逃げ」ばかり。
誰向けの対応なのかね。
生産者も消費者も安心させるにはむしろ基準値を上げるべきです。
基準値を下回った場合は補償しなきゃいけませんが、「基準値を下げて」販売されたモノは国内はもとより国外でも消費されないようになるので、それと比べりゃ安いもんです。
こないだの「たかじんのそこまで言って委員会」ってので中部大の武田教授の発言が問題になってます。
「東北の野菜とか牛肉を食べたら僕らはどうなるの?(小4・男子)」という大人への問いかけがあって、専門家の武田邦彦教授が「もちろん健康を害しますから出来るだけ捨ててもらいたい。」と返答しました。
一関市をはじめ猛抗議があったようですが武田教授は自らの発言を取り消しません。
一見、過激な発言のようですが真実ですね。
生産者がガイガーカウンターで計測しながら農作物や畜産物を育てている姿は悲惨です。
現場の人は一生懸命です。
「たくさんの人に自分で作ったモノを食べてほしい」という気持ちは生産者が皆思ってる事です。
翻って見れば生産者がガイガーカウンターを持って訴えねばならないほど政府が無策である、と言う事です。
東電が補償すべきものは補償し、日本が世界中に胸を張って「安全」であると言えるモノを作り出すために全ての政治家は尽力すべき時です。
未だにどこか他人事のような言動が目立つ政府&東電経営陣です。
原発事故を乗り越えて「安全」なモノを作り出すことが出来れば、それは自ずと世界最高水準のモノとなってるでしょう。
武田教授も、衆院予算委員会で「満身の怒り」を表明した東大の児玉龍彦教授も至極まっとうな事を言ってます。
偽善者は素晴らしい約束をする、約束を守る気がないからである。
それには費用も掛からず、想像力以外の何の苦労も要らない。
エドマンド・バーク(英国の哲学者、政治家)
耳触りのいい事は誰にとって「いい事」なのか。
今回の野田政権は「増税ありき」でまずは財源を、と財務畑の首相らしいと言えばらしいですが、その前に示すべき事、やるべきことが山積してますよ。
財源確保したからと言って東北が復興するわけじゃないですから。
このサイト見て斬新なアイディアを捻りだすんだ。
武田氏の主張は、「そうか悪いのは東北だ」と
勘違いする人がでてくること。
敵は政府と東電。見失わないようにしたいですね。
武田教授の主張については一見過激ですからねぇ。
ホント、東北が悪いわけでなくて政府と東電ですからっ。