死海文書
◆死海文書
1)死海文書(しかいぶんしょ、しかいもんじょ)、または死海写本(しかいしゃほん)は、1947年から1956年にかけて、イスラエルの死海北西の要塞都市クムランの近くの11箇所の洞窟で発見された、ヘブライ語聖書の断片を含む約850巻の写本の集まりである。
文書は、ヘブライ語のほかにアラム語・ギリシア語で、紀元前2世紀から紀元後1世紀の間に書かれている。この時代に書かれたものとしては事実上唯一のユダヤ教聖書の文書であり、聖書本文の内容が写本を通して劣化されることなく比較的正確に伝えられてきた歴史を証明するものとして、貴重な資料であるとみなされる。
2)ゼーレが所持する謎の預言書。使徒の出現とサードインパクトの預言が記されている。実際に存在する死海文書とは別のものであり、ゼーレが所持するものはそれと区別して「裏死海文書」と呼ばれる。こちらはTVアニメOPの最後のカットに出てくる天使文字(エノク語)で書かれている。新劇場版では「死海文書外典」と名称が変更されている。
某アニメで有名になった死海文書です。
これが一般公開されるようです。
イスラエル考古学庁とGoogleが協力して、死海文書の高画質画像をインターネットで公開する。(ロイター)
2010年10月20日 11時48分 更新
学者でも誰でも、インターネットさえあれば、2000年前の死海文書の高画質画像アーカイブを閲覧できるようになる。
死海文書を管理するイスラエル考古学庁(IAA)は10月19日、国内にあるGoogleの研究開発センターと協力して、同文書をすべてデジタル画像化してアップロードすると発表した。この文書はイエス時代のユダヤ人と初期のキリスト教徒の生活を解明する一助となる。
来年初めにIAAの研究施設に高度なイメージング技術を導入し、死海文書の3万の断片の高画質画像をインターネットで公開する。IAAは2008年にデジタル化の試験プロジェクトを実施した。
「画像は実物を目で見たときと同じ画質だ。死海文書を再び露出する必要がなくなり、今後の世代に向けて保存できるようになる」とIAAは声明文で述べている。
同庁は、今回導入する新技術は、数世紀にわたって色あせてきた文章をあらわにし、20世紀最大の考古学的発見と言われる死海文書のさらなる研究を促進すると語る。
同文書は最古のヘブライ語聖書でほとんどが羊皮紙に書かれている。紀元前3世紀から紀元1世紀の世俗的な事柄についての記述も含まれている。
遊牧民が1947年に死海近くの洞穴でこの文書を見つけてから何年もの間、少数の学者しか文書の断片の閲覧を許されていなかった。
だがその後、閲覧範囲は広がり、9年前に文書全体が公開された。
エルサレムのイスラエル博物館では、死海文書の大きな断片が幾つか常設展示されている。