だまされたふりSAKUSEN
携帯サイトの利用料金の支払いを求める催促メールが、記者の携帯電話に届いた。身に覚えはなく、「振り込め詐欺では?」とピンときた。県警は2月から、口座番号や連絡先を聞き出し、詐欺グループを突き止める「だまされたふり作戦」を展開している。記者も参戦した。(竹花徹朗) ブルブルブル。携帯電話にメールが届いたのは、1日正午ごろだった。 「サイトの利用料金のご決算の期日が超過しておりますので、大至急ご清算下さい」。そんな内容だった。 県警振り込め詐欺対策室に届け出ると、作戦への協力を求められた。さっそくメールに記されていた「SRS」という会社に電話をかけた。市外局番は「03」だ。 「はい。こちらSRSです」。すぐに若い男が出た。周りで、電話が鳴る音や数人の男の話し声が聞こえる。メールが届いたことを伝えると、「担当はフクシマなので。携帯に連絡して下さい」と言われ、電話を切られた。 指定された番号に電話をすると、「フクシマ」を名乗る別の若い男が出た。 フクシマ「有料アダルトサイトで、昨年の12月から2月の間に番組をご覧になっているようですね。9万5千円の利用料金が未納です」 記者「そんなサイトは知らないし、使った覚えが無いのですが」 フクシマ「(怒った口調で)私たちは料金の支払いを催促するだけの会社なのでサイトの内容までは知りませんが、あなたがサイトに登録したのは事実です。至急払ってもらわないと法的措置をとります」 記者「会社で詳しい話を聞きたい」 フクシマ「応接できるような場所が無いので無理です。払う気が無いならご自由に」 電話は切れた。数日後、SRSと「フクシマ」に再び電話をしたが、つながらなかった。 同対策室によると、架空請求詐欺と呼ばれる手口で、幅広い年代をターゲットにしている点が特徴だ。サイトの利用料金などを請求する手口は、被害者が実際にサイトを利用している場合が多く、「もしかして、あれかも」と、振り込んでしまうことが少なくない。同対策室の担当者は「詐欺グループはアジトを転々とし、電話番号も変えている。電話や口座の番号を聞き出せても、検挙までは困難」と頭を抱える。 県内の振り込め詐欺被害は、08年に375件、4億3323万円。今年は5月までに71件、6645万円だった。前年同期と比べ、件数は約5割、被害額は約1億4千万円減ったが、依然多くの人がだまされている。架空請求詐欺の被害も08年に84件、7120万円に上り、今年も1~5月に24件、2114万円の被害が出ている。 10日にも、長野市の30代男性が架空請求詐欺の被害に遭った。信販会社員を名乗る男から「借り入れ契約の抹消手続きにお金がかかる」と携帯電話に連絡があり、185万円をだまし取られた。 記者のだまされたふり作戦は、相手の電話が通じなくなって、1週間ほどが過ぎた。「法的措置をとる」と言っていた「フクシマ」からも連絡は無い。 |
記者、記者、何もしてないぞ?
取材にもなってないような?
ちょっと↓読んでから記者を続けるかどうか考えた方がいいぞw