ACTA批准が委員会可決。残すは衆院。
知らないまま、法案可決の模様。
このACTAというのは「偽造品の取引の防止に関する協定」というもので知的財産権の保護に関する国際条約だそうです。
偽造品やジェネリック医薬品、インターネット上の著作権侵害を取り締まるための国際的な法的枠組を取り決めるため、世界貿易機関(WTO)や世界知的所有権機関(WIPO)、国際連合(UN)といった既存のもののほかに新しく国際機関を設立しようというのが狙いである。
問題点はいくつかあるようで列記すると次のような事らしい。
・ポリシーロンダリング(実現したい政策を海外に出して、「海外で決まったから」といって国内法を成立させる)
・インターネットサービスプロパイダへの監視義務の強制
・著作権侵害が疑われるウェブサイトの強制シャットダウン
・ISPから操作当局への情報提供
・国境でのiPod等の内容操作
・スリーストライク法(3回侵害行為をすると接続を遮断する)
・アクセスコントロールの回避に刑事罰の方向
・仮処分に関して、権利者の言い分が正しいと判断した場合に仮処分ができたが、その判断をせずに仮処分ができる
・訴訟に関して、敗訴者が勝訴者の弁護費用を負担
・ジェネリック医薬品の取り締まり
と、表現の自由や通信の秘密を脅かす可能性が非常に高いとされてます。
既に日本は2011年10月に署名してますが、批准(既に全権代表によって署名がなされた条約に拘束されることを国家が最終的に決定する手続き)は上記のように国会での可決が条件で衆院で通過すれば効力を発揮する事になるようです。
ちなみに欧州議会では言論封殺の危険性が高いとして圧倒的多数で否決されます。
@雑記
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