カンチョクトは2013年夏まで官邸に籠城するつもり
官邸に籠城中のカンチョクト。
見た目は堅牢でも無いのに中々落城しない。
攻め手がパーなのか、実は策士なのか。
とうとう、居直りを表明。一縷の常識も存在しないことが判明。
本人は余裕で2013年夏まで政権が持つを思ってるっぽい。
脱原発依存を根回しなしにぶち上げ、「個人的見解です」と鳩ポッポ的論法を展開。そのせいでトルコへの原発輸出が事実上頓挫。中止するにしろ推進するにしろ、相手国に対して失礼の無いようにするのが首相の責務だと思うんだが。
身内に対しても酷い。原発で命を晒してギリギリの作業を頑張ってる方々へ被曝線量上限を250ミリシーベルトへ引き上げた三日後に500ミリシーベルトに上げられないか?だと?理由はアメリカが占領しに来るから?だと?
自衛隊が東京電力福島第1原発の上空からヘリで放水した3月17日、東京・市ケ谷の防衛省に首相官邸から一通の文書が届く。タイトルは<線量限度の引き上げについて>。政府はその3日前、緊急作業時の被ばく線量の上限を100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げたばかりだった。それをさらに国際放射線防護委員会(ICRP)の基準に合わせて倍の500ミリシーベルトにする--。
第1原発は爆発が続き、高線量の中での作業が必要だった。作業員の安全を守る立場の厚生労働省にすれば250ミリシーベルトが「ぎりぎりのライン」。しかし、細野豪志首相補佐官(当時、現原発事故担当相)から「250では仕事にならない。役所をまとめてほしい」と要請を受けた長島昭久前防衛政務官は関係省庁にその意向を事前に口頭で伝えていた。
15日には第1原発から約50人を除いて「撤退」が始まっていた。菅直人首相は東電の撤退に怒りを募らせ、東電幹部に「決死隊になるんだ」と活を入れた。その後、周辺には「撤退すれば、アメリカが(事故収束のために)占領しに来るぞ」と漏らした。
「文書で正式な要請が来たか」。自衛隊員も直接、事故の収束作業に当たっている防衛省は、北沢俊美防衛相と内局上層部、自衛隊の各幕トップらが緊急会議を開いた。
250ミリシーベルトを超えると白血球数が一時的に減少する。500ミリシーベルトでは血液中のリンパ球が減って免疫機能が低下する。「500にすると発がん率が高くなる。そんなバカな話はない」「250と発表した後、すぐに500にするのでは何が安全か、現場は何を信用したらいいのか、ということになる」。反対意見が相次いだ。
同じころ、経済産業省原子力安全・保安院の幹部は、官邸からの要請に基づき、部下に「いつでも500ミリシーベルトに引き上げられるよう準備をするように」と指示した。放射線審議会を開いて省令を改正する必要があるため、審議会を所管する文部科学省との調整を進めた。
17日午後6時半すぎ、官邸に菅首相、北沢防衛相、海江田万里経産相、細川律夫厚労相、細野補佐官らが顔をそろえた。「500ミリシーベルトに上げられないか」と菅首相。北沢防衛相が「性急に上げるのは良くない」と述べた。
ICRP基準の「500ミリシーベルト」は人命救助が必要なほどの緊急時を想定している。「今後、巨大な爆発が起きてそのような事態が考えられるようなら国民に説明すべきだし、そうでないのなら引き上げる必要はないのではないか」。防衛省の総意が官邸に伝えられた。
菅首相は爆発の可能性は否定する。決定寸前で上限引き上げは幻に終わった。
未曽有の原発事故に政府内は混乱を極めた。その収束に向けた作業は、現場の「安全」と引き換えになっていく。
毎日新聞 2011年7月25日 東京朝刊
絶句でござる。
よく閣僚は一緒に仕事してんなぁと感心するよ。
そしてなぜ今北朝鮮なのか?
菅直人首相が北朝鮮への電撃訪問を模索していることが25日、分かった。首相の意向を受けた民主党の中井洽元拉致問題担当相が21、22の両日、中国・長春で北朝鮮の宋日昊・朝日国交正常化交渉担当大使と極秘に接触。中井氏は日本人拉致事件解決への進展を求めたのに対し、北朝鮮側は見返りを要求したもようだ。首相は拉致問題に進展の可能性が見いだせれば、自ら北朝鮮を訪問し交渉に臨む意向だ。
日朝関係筋によると、中井、宋両氏は今春から、数回にわたり第三国で極秘交渉を行っている。日本側は拉致問題の具体的進展を求め、最終的には「日朝国交正常化と日朝首脳会談実現を目標」に協議しているとされる。これに対し北朝鮮側は「拉致問題は解決済み」との従来の主張を繰り返し、可能なのは「日本人妻の帰国とよど号犯引き渡し」であることを示唆しているという。
21、22両日の協議では、交渉の継続では一致したが、北朝鮮側は何らかの「見返り」を要求し、拉致問題の具体的進展は見られなかったもようだ。
首相は、自らへの退陣圧力が強まると予想される8月上旬を目標に、北朝鮮側との合意を目指している。電撃訪朝による拉致被害者の一部帰還も視野に入れている。
しかし、最近の対北外交をめぐっては、クリントン米国務長官が北朝鮮の金桂寛第1外務次官をニューヨークに招き、6カ国協議再開に向けた予備交渉を開くことを表明するなど、多国間交渉の枠組みが再スタートする兆しがある。このため、日本単独の対北交渉には政府内にも慎重論が根強く、「拉致被害者が全員帰ってくるなら別だが、政治パフォーマンスなら世論や党内の理解は困難だ」(外交筋)との批判もある。
これまでの日朝協議では、福田康夫政権時代の平成20年8月に、北朝鮮による拉致問題の調査再開、日本による対北制裁の緩和で合意。しかし、福田氏の首相辞任や金正日総書記の健康問題を理由に、北朝鮮側が合意を一方的に反故(ほご)にして以降、公式な政府間交渉は行われていない。
中井氏の極秘交渉について、枝野幸男官房長官は25日の記者会見で「政府への連絡は特にない。事実関係自体、承知していない」と説明。伴野豊外務副大臣も「外務省としては事前に承知していなかったし、現時点でも一切関与していない」と述べた。
どうやら拉致被害者の為に訪朝するんでなく、献金先するほど仲の良い自分の仲間、よど号犯をサルベージするのが目的のようである。
2013年夏までやる気満々のカンチョクトに引導を渡して抹殺する人がいない事自体、民主党も自民党も末期なのか。
そしていよいよ鳩山兄弟が友愛政党を立ち上げるつもりか?
★鈴木哲夫の永田町核心リポート
菅直人首相が前代未聞の官邸居座りを続けているためか、内閣支持率だけでなく、民主党の支持率も急落している。加えて、菅首相や党執行部が2009年衆院選マニフェストを、事実上、放棄する姿勢を見せたため、党内の不満も鬱積している。こうしたなか、民主党分裂の動きが顕在化してきた。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が、政界大再編につながりそうな動きに迫った。
民主党の鳩山由紀夫前首相と、弟の鳩山邦夫元総務相(無所属)は7月上旬、向かい合っていた。キナ臭い政局話が主題ではなく、鳩山家の私用だった。しかし、居座りを続ける菅首相をどうすればいいのか、自然に話は及んだ。
邦夫氏が切り出した。
「菅さんは辞めるのか? 一体、どうなっているのか霧の中みたいだ」
邦夫氏は続けた。
「兄貴はどうするつもりなんだ?」
これに対し、由紀夫氏はハッキリ答えた。
「いよいよ、民主党への愛着がなくなってきたよ。若手議員らも、どんどん民主党への愛着がなくなってきてる」
もともと、民主党は鳩山兄弟に菅首相も加わってスタートした。新党立ち上げの資金も、由紀夫氏が8億円、邦夫氏が7億円を借金して用意した。このとき、菅首相は「300万円しか用意しなかった」(菅首相に近い党関係者)という。邦夫氏に言わせれば「ひさしを貸してナントカということだ」。
いずれにしても、由紀夫氏には強烈なオーナー意識がある。耐え忍んで政権交代を果たした以上、その民主党を壊すなど考えられない。「挙党一致」のために首相の座を譲ったり、菅首相と小沢一郎前代表の仲介役に徹してきた。
6月に、菅首相の「退陣偽装」にだまされたのも、「壊したくない」との思いがあったからで、その心の隙に「付けこまれた」(邦夫氏)。しかし、もはや愛着もなくなっているというのだ。
邦夫氏は「(菅首相に)母屋を取られたんだからもういい。母屋は(菅首相に)やればいい。新しい道(新党)しかないな、ということだろう」と、由紀夫氏の気持ちを代弁する。
鳩山グループの議員は、新しい道について「衆院で最低80人という数字がキーになる。その規模で新党ができれば状況は一変する。新党はいよいよ現実のものになりつつある」といい、こう続ける。
「80人が抜けると、衆院で民主党は単独過半数を割り込む。それは、次の首相指名で非民主党政権を誕生させることができる人数だ。キャスチングボートを握るに十分な数字なんだ」
昨年6月の就任以来、菅首相は政権交代時の民主党の理念や政策を、政権延命のために次々と変えてきた。先週には、マニフェスト(政権公約)見直しに言及した。「もはや民主党ではなくなった」(同)のである。
そこで、鳩山グループと小沢グループ、そこへ、邦夫氏のグループが合流しての新党が現実味を帯びてきた。
6月の内閣不信任決議案採決をめぐり、鳩山・小沢グループは迷走し、結束力も疑問視されている。だが、真相は違う。前出の3グループは、新党を立ち上げる最終段階に入っている。現状で、衆院80人が確保されたというのだ。
「新党の覚悟を持っている議員は、小沢グループで60人。鳩山グループは20人で民主党内で最低80人。そこに、邦夫氏が自民、民主両党、他会派から10人ほどを引き連れてくる。3グループ合わせて衆院で90人、参院も加えると100人超の新党になる」(小沢グループ議員)
実は、この3グループの接近は、菅首相が「小沢排除」を先鋭化させ、政策的にも失政を重ねていた昨年末から本格化していた。
「邦夫さんが、兄の由紀夫さんに『新党結成しかない』と説いた。それまでは『民主党を壊したくない』という思いが強かった由紀夫さんだったが、菅首相が挙党一致を持ちかける由紀夫さんを無視するまでに至り、むしろ由紀夫さんの方が新党に意欲を持つようになった」(邦夫氏側近)
このころから、兄弟は2日に一度は連絡を取り合うようになった。そして、小沢氏を批判していた邦夫氏に対し、由紀夫氏が「小沢さんはお前が思っているような感じじゃない。政界再編や新党というならいつでも会わせる」と盛んに勧めた。
昨年末、鳩山兄弟と小沢氏が初めて会合を持ったのも、こうした水面下の経緯があった。
鳩山グループは、不信任案採決でバラバラになった結束を、松野頼久元官房副長官らを中心に再構築。「離反者も戻ってきて、いま20人はいつでも飛び出す」(同幹部)まで立て直した。
邦夫氏は新党を視野に、自民党や民主党の中間派議員と積極的に会合を重ねている。新党結成を前提に、自民党との連立を探りながら下地を作るべく動いている。
一方、小沢氏も、不信任案採決後、毎晩のように議員と一対一の対話を重ねている。
「小沢さんが主導して積極的に会っているのは、グループ全員ではなく不信任前夜に集まった衆院の71人。新党の最終確認をしている。何人かはこぼれそうだが、60人は固まった」
新党の理念は、今年2月の小沢一郎政治塾での小沢氏の講演にある。小沢氏は「これからの政治は2つの共生がキーワードになる。1つは国家間・人間同士の共生、もう1つは自然との共生だ」と語った。
気づかない議員が多いが、前者は由紀夫氏の「友愛」、後者は邦夫氏の持論だ。「これは小沢さんの『一緒にやる』というメッセージだ」(小沢氏側近)という。共生を理念・政策に掲げた保守新党となる。
新党の顔は誰なのか?
「ズバリ、舛添(要一元厚労相)、新党改革代表」だと、鳩山グループ議員は話す。
「その日のために、邦夫さんが舛添さんをつないできた。舛添さんは、小沢さんには警戒心を抱いているが、それを払拭するために邦夫さんや由紀夫さんが説得している。党首に迎えられれば首相の可能性があるため、舛添さんも過去の恩讐は乗り越えるはず。舛添をシャッポにした、小鳩・鳩新党だ」
別の鳩山グループ幹部は「まず、両院議員総会を開き、規定がない代表の解任規定を設け、これを可決する。党内の大半が賛成するだろう。そこまでは筋を通す。しかし、代表をやめさせても首相は辞めさせられない。居座りを続ければ政局だ」と発言。
続けて、「次は不信任決議。自民党が会期内にもう一度、出せば賛成するし、次の臨時国会でというなら、やはり賛成する。菅首相は恐らく解散するだろう。万が一、総辞職しても、路線変更した、枝野(幸男官房長官)や野田(佳彦財務相)、岡田(克也幹事長)らとは一緒にやれない。『言うことをすべて聞きます』とひれ伏すなら別だが、あり得ない。いずれにしても新党の覚悟はできた」と語る。
そして、新党結成後のシナリオについては…。
「自民党といったん連立して、左に寄ったいまの民主党をブチ壊す。その後には、自民党と保守二大政党という形を目指す」(同幹部)
最近、鳩山兄弟はこんな会話も交わしたという。
「民主党を壊して新党を作る。兄さん、辛くないのか? オレは逃げちゃったけど、兄さんはオーナー。その民主党が壊れるんだから」
「いや。ハラを固めた」
「不信任決議案に賛成したら、もう民主党にはいれない。自民党と連立する道しかないが、それでもいいのか?」
「それを含めてね。ハラは固めたんだ」
■すずき・てつお 1958年、福岡県生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、東京MXテレビ編集長などを経て、現在、日本BS放送報道局長。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「汚れ役」(講談社)など多数。
嘘か真か・・・。